森と海と心のいい関係 #7|私の暮らしの習慣 “sunset bathing(夕日浴)”

鎌倉在住でネイチャーセラピストとして活動する内藤記世さんのエッセイ。暮らしの中で取り入れている習慣や日々の楽しみ方にも、自然や生命の力にふれながら生きる心地よさが感じられます。その時々に自然から受け取った言の葉と一緒にお届けします。



▲美しい夕日を見られただけで幸せな気持ちになれるのはなぜでしょう。太陽には幸せホルモンを分泌してくれる要素があるからですかね

 

前回はアーシングのお話をしましたが、今回も私が日常でよくやっている心身を整える習慣ごとをご紹介しようと思います。

その習慣とは、日光浴ならぬ夕日浴。

暑い時期は日射病や熱中症になってしまう危険もあるので、太陽が陰ってくる夕方がちょうどよく、朝日の時間には起きることができない、ということもあるのですが。

あえて夕日浴をしている理由があります。

 


▲鎌倉の夕日スポットいえば、ここ「稲村ガ崎公園」。芝生に寝転がって夕日を見られます


それは、夕日の光が潜在意識へアプローチしてくれるから。

人間の意識の9割以上は、潜在意識といわれていますよね。つまり私たちが思うようにコントロールできる部分は1割もない。

だからこそ、意識してどうにもできない部分を自然の力を借りてアプローチしていけたらと、ネイチャーセラピーをしている私としては常々思っています。

 


▲森の中の夕暮れもとてもキレイです。葉っぱが淡いオレンジ色に染まります。森の中は、日暮れが早いので注意してくださいね 


太陽、月、海、森、動物、植物など自然にはそれぞれに、潜在意識の部分へアプローチしてくれる効果があるのですが、その中で、夕日の光は、私たちが自分自身の潜在意識を感知するための回線を太くしてくれる、感知しやすくなると思っています。

これは、あくまで私の経験・体感からのお話ですが、実際、科学的にも、人は朝日でも夕日でも太陽の光を浴びることで脳内でセロトニンが分泌され、ストレスの低減や不眠の解消など心身の健康につながっているといわれています。

脳内ホルモンであるセロトニンがしっかり分泌されると自律神経のバランスが整えられ、身体も心も安定した状態になるので、別名“幸せホルモン”とも呼ばれています。



▲仕事帰り、家の近所の夕空。私にとって夕日は1日頑張った自分へのご褒美みたいなもの


いろいろ不安定な世の中ですが、寒暖差による自律神経の乱れから不調を感じやすくなるこの時期は、たくさん光を浴びて、自分自身の心を安定させていきたいですね!


鎌倉 夕日

 


鎌倉の空から、富士山をバックに眺める夕日もどうぞ♪

 

 

 

これまでの連載はこちら▶森と海と心のいい関係

 


内藤記世 Naito Kiyo
大阪生まれ。世界遺産「高野山」に近く山深い和歌山県と大阪府の県境で育つ。大学卒業後、就職で東京へ。リクルートコミュニケーションズで広告制作ディレクションに携わった後、ロンドン留学。帰国後は、DIESELの広報宣伝部を経てフリーランスとなる。現在は、鎌倉に暮らし、Nature evangelist (ネイチャーエバンジェリスト)、森林セラピーガイドとして活動中。@kiyorin_n
公式HP

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